足跡の、その先に。



「おう!」


友達が先に帰り,一人で玄関を出ると。


「あ,幸樹,お疲れ!」


「おー夏生!」


夏生が校門の前に立っていた。


「もう委員会終わったの?」


「おう!もう疲れたぜー」


「ふふっ,お疲れ様」


「さんきゅ」


「…あ,これ使って」


急に夏生に渡されたのは,シップだった。


「え?何で?」


「幸樹,今日体育で足ひねったでしょ?皆気付いてなかったけど」


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