足跡の、その先に。



香奈は、ははっと笑いながら、あたしを支える。


「ありがと…」


「いいよ。保健室から電話してもらおう。あたしもついてくから」


「うん」


あたしは、香奈と一緒に保健室に向かった。


「先生ー!」


「ん?なあにー?」


幸い先生は保健室にいた。


「夏生が発作おこしちゃって…!」


「蒼井さん?!…話は聞いてるわ。すぐに親御さんと病院に電話するわね」


「は、い…」


だんだん意識が遠のいていく。


あたし、これからどうなるんだろう…。


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