足跡の、その先に。


「っう、くっ、ひっく」




明日が“最期”の登校日。


まだ現実と信じられてない。


「夏生?どうしたの?」


「…香奈ぁ…っ」


「ぅわあっ」


あたしは、香奈が入ってきた瞬間、泣き出してしまった。


「どうしたのー?」


「っく、もうっ、学校いけない…っ」


「え…?」


「あ、たし、明日から、入院しなゃっいけないから…っ」


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