足跡の、その先に。



夕方。


いったん帰った香奈と幸樹が顔を出した。


「夏生大丈夫か?」


「うんっ!大丈夫。明日が最後になっちゃうけど」


「そっか…。よかった」


「藤崎ったら、「夏生は?!」って言ってパニック起こしてたんだから」


「ちょっ!」


「ふふっ、心配してくれてありがとう」


「…おう!」


幸樹は、ニコッと笑って、私の頭をなでた。


< 118 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop