足跡の、その先に。


「あ、あたし今日習い事あるから、帰るね!」


「うん!ありがとう」


「はーい!また明日ね!」


「バイバイ!」


じゃーね!と言って、香奈は帰って行った。


「幸樹はなにかないの?」


「ああ。今日は平気」


「そっか!」


あたしは、ぽすっと枕にもたれかかった。


すると、幸樹が口を開いた。


「あのさ、夏生」


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