足跡の、その先に。



「こんな言い方は不吉なんだけど、夏生はこの先どの位生きられるかわからないじゃん?」


「…ああ」


「だからこれからは夏生のしたいことをしようと思ってさ!」


新山は、だから人形作り、とグロテスクな人形を見せながら言う。


「そっか」


新山は楽観的に見えて、本当は周りのことをすごく考えられるいいやつだ。


だから、こんなに夏生は幸せそうなのか。


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