足跡の、その先に。
「日奈多、お前何点入れた?」
「48」
「うわー!負けたー!!」
「当たり前だ、バーカ」
幸樹は悔しそうに頭をガシガシと掻く。
「夏生、試合ー!」
しばらく話していると、一人の女の子に呼ばれた。
「夏生、頑張れ」
「っ、うんっ」
あたしは、香奈と一緒にコートに立った。
バレーなんて久しぶりで、少しなまってたけど。
「夏生!!」
あたしにトスが上がり、素早く入る。
「ダンッ」
「ピッ」
あたしのスパイクは見事に決まり、その後の香奈のサーブや、経験者の女の子のスパイクで、点を重ねた。
「ピピーーッ」
結果は25対12。
あたしたちが勝った。
予想以上に疲れて、あたしと香奈はその場に座る。