足跡の、その先に。


2年後。


「夏生が天国に行ってから、もう2年か」


俺と新山と幸樹は、夏生のお墓に来ていた。


「早いよね…2年なんて」


「あっという間だったな」


俺達は、そう言いながら、夏生のお墓を掃除する。


「あたし今日、夏生の好きなスミレ持ってきたよ――」


喜んでくれるかな、とそなえる新山。


< 160 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop