足跡の、その先に。
「夏生、やっぱすごいねー!」
「そう?香奈のサーブも走ってたじゃん」
「ははっ、ありがと!」
あたしたちが水筒を飲んでいると、日奈多と幸樹が来た。
「お疲れ。夏生すごかったな」
「え?そう?」
「ああ。全然なまってなかったよ!」
「それは日奈多も一緒でしょ!」
笑いながら喋っていると。
「キーンコーンカーンコーン」
「え、もう終わり?」
「早かったなー」
終わりのチャイムが鳴り、みんなで教室に戻った。