足跡の、その先に。
「え、ジェットコースターにしようよ」
「何?怖いの?」
「っ、違うし!」
ムキになって入っていく夏生。
そんなに強がんなくてもいいのにな。
俺はクスクス笑いながら後に続く。
「キャーーーッ!!!」
「っわ」
数分で夏生は半泣き状態。
俺の腕にしっかりとしがみついてる。
「やぁぁーーーーっ!!!」
夏生はずっと悲鳴をあげながら、出口へ突っ走る。
「夏生、速えって」
「だって怖いじゃん!!」