足跡の、その先に。



「夏生!」


「あ、香奈…」


「やっぱり!早く救急車…「いいから!」」


あたしは香奈の手を取る。


「今、救急車呼んだら日奈多に気づかれちゃう、から…」


「でも…っ」


「お母さんに電話、してくれる?」


「っ、うん!」


香奈は、すぐにあたしのお母さんに電話をする。

< 47 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop