足跡の、その先に。



そして、先生が来た。


「軽い発作ですね。大丈夫です」


「よかった…」


ほっと胸を撫で下ろす。


「でもしばらくはこの病室で休んでいてください。夜になったら声をかけるので」


「わかりました」


先生がお母さんと病室を出ていった。


「…大丈夫か?」


心配そうにあたしを見る幸樹。


「大丈夫。ごめんね、心配かけて」


「そんなん気にすんなって!」


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