足跡の、その先に。



「わー、出店なんて久しぶりやなあ」


校庭にて。


俺は、翡翠が行きたいと言った場所に付き合った。


「なー日奈多あれやってみてええ?」


そう言って、翡翠が指さしたのは射的。


「いいぞ」


「やった!」


翡翠は小さい子供みたいに射的のおじさんに「おじさん一回!」と言った。


そんな姿を見ていると。


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