南の空
あれから会うごとに言われる『痩せろ』という言葉
その言葉は日に日にあたしを悩ませていった
それから私はダイエットを始めた
最初は『よーし。頑張ったって言わせてやる!』
その程度だった
夜は大体仕事で食べないからいつもだったら仕事終わって送りの車の中で食べる夜ご飯替わりをなくして、それ以外は間食を厳禁にした
それを続けていると徐々に効果が出始めてきた
でも
続けていくにつれてどんどん欲が増していく
そしてあたしの頭によぎるのは『太った』という言葉
するとあたしは徐々に食べると『また食べちゃった』と食べたら吐くを繰り返していた
太ることがストレスになっていた
そして痩せたときの快感を覚えていた
吐き癖がついてすぐのころはホルモンバランスが崩れたせいか、すぐには痩せれなかった
だから胃が空っぽになるまで吐いた
仕事で酒を飲み、アルコールを利用したり指を突っ込んだりととにかく吐いた
すると体に変化が起きた
胃が荒れてキリキリ痛む
それでも太ったらダメだともうその頃は仕事で飲む酒しか胃に入れていなかった