キスに秘められた大粒の涙
私が晃から避けようとしたら、いきなり急接近してきた。


私は、一歩また一歩と後退りをして
本棚がある棚にと足がぶつかる。


「もう逃げられないな」


私の片手を本棚に押さえつけ、晃が壁ドンしてきた。


「やめて、離して」


「離さねぇ」


「何で?」


「何でも
逆に何で鈴は俺から避けるんだ?」


「話したくない」


「話さないとキスするぞ?」


「もういい加減にしてよ!!」



気づけば私は、晃を怒鳴り付けていた。
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