キスに秘められた大粒の涙
「鈴に決まってんだろ」


ボソッとぼやいた晃は、下をおも向きながら図書室を出ていった。


晃の顔は赤面していて、照れている何よりの証拠。


私も晃の後を付いていくように…
図書室を出る。


教室に向かう途中、色々な事を考えた!!


"幸せになる為には、どうしたらいいんだろう"って………


この世の中、幸せになっていい人と幸せになってはいけない人。


そんな決まりごとなんかないよね?


時々思うんだ。
人への扱い方が違うだとか、皆平等じゃないんだって…


まぁ、それは致し方が無いとは思う。


悪い事をしたならば…その値する分、一年間の運だとか幸せが逃げていくのかなぁって…


でも良い事をしたならば…その値する分、逆に倍になって返ってくるのかなぁって…



そういうのって、どうなんだろう…。


私には、全くと言っていいほど理解出来なかった。
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