キスに秘められた大粒の涙
「どう?俺の愛情弁当」


「これ、全部晃が作ったの?」


「もちろん!!
俺こう見えて、地味に料理男子なんだ」


「すごいね!!すごいよ、晃」


「なんだなんだ?
鈴は俺を褒めてんのか」


「うん!だって本当にすごいんだもん!!
私なんてお弁当作る時、冷凍食品は必需品だよ」


「料理作ることを覚えた方がいい
将来結婚するんだろ?
なら尚更だぞ」


「頑張って覚えるかな」


「俺が料理を教えてやる」


「その言葉忘れないでね!!」


「忘れる訳ねーよ」


「だよね
うんっ!!!」


「話してないで食べてみて」


「いただきまーす!!!」




そう言うと私は卵焼きを箸でつかんだ。


口の中に入れると、卵がふわふわしていて柔らかい。


ほんのりくる甘さが私の舌にはちょうどいいみたい!!
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