キスに秘められた大粒の涙
それから靴を履き替え、私達は校門を出た。


「コンビニで何買うの~?」


「ん?アイス」


「アイス食べるんだ!!」


「食べちゃダメか?」


「いいなぁ~って」


「食べたいんだ?」


「うん!食べたい」


「自分で買えよ」


「ケチー晃のケチー!!!」


「ケチじゃねぇから」




ハハハと陽気に笑う晃の笑顔が、少しくしゃくしゃになりながらも、とても幸せそうだった。

私も晃と一緒にいると、自然と笑顔になれる。


< 152 / 247 >

この作品をシェア

pagetop