キスに秘められた大粒の涙
「まぁ、いいかな」


「何がいいんだよ?」


「私が晃を選んだこと」


「俺を選んだこと?」


「うん…」


「やめとけよ、鈴」


「え、何で?」


「俺と一緒にいると、息苦しくなるぞ?」


「そんなこと関係ないよ!!」


「だよな、うん」


「あーそうだー!!!
一つ聞きたいことがあるんだけど…
私達って付き合ってるの??」


「は?え?
俺達付き合ってないよ?」



もしや私はずっと誤解していたの?


一人で付き合ってるって勝手に思い込んで、バカみたい。


でも…
あの時晃が言ってくれたじゃない。


"俺達付き合ってるから"って…



あれはただの女避けの為…?



本当の晃の気持ちを何一つ理解してなくて、ただただ晃の背中を追いかけていたんだ。





昔の頃の私みたいに___
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