キスに秘められた大粒の涙
「え?本当に私なんかでいいの?」


「鈴がいい!!
それより返事は?」


″それより返事は?″って、何か生徒会長みたいな言い方。


「はい、こちらこそお願いします」


「こちらこそ宜しくな」


「でも何で?」


「そこ聞くとこ?」


「うん、すごく大事!」


「ずっと思ってたんだよね
もし鈴と付き合うなら…ちゃんと言わなきゃいけないって
自分にけじめを付けないといけないって」


「そうだったんだ」


「あぁ、そうさ」


「私の初めての彼氏が晃だ~」


「初めてじゃねぇだろ
小さい頃もちゃんと俺達付き合ってたし!」


「そうだね!」


「幸せになろうな
俺がちゃんと鈴の事を幸せにするから」


「私も晃の事を幸せにする!!!」


「「ありがとう」」



この幸せな時間はいつまで続くのだろうか___



"鈴の事を幸せにするから"



ずっと永遠に…



お爺ちゃん、お婆ちゃんになっても忘れられない
誰にも邪魔されない二人だけの愛を誓いたい。




あの桜道で___


永遠に幸せになれるあの場所で
もう一度再会できる日を夢みて___
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