キスに秘められた大粒の涙
リビングに入ると、咄嗟に晃の名前を呼んだ私。


「晃、晃ー」


だが、呼んでも晃からの返事はない。


ふとリビングのテーブルに目を向けると、晃の分のハンバーグが無くなってる事に気がついた。


もしかして捨てたのかな?


そう思い、私は燃えるごみを見たがあからさまにハンバーグがない。



だとしたら考えられる事は一つ。




晃がチーズハンバーグを食べたんだ。



あれだけ食べないって言っていたのに__



隠れてコソコソして、私を喜ばせようとしてくれていたのかな。
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