キスに秘められた大粒の涙
「でも絶対負けちゃだめだよ、鈴
だから、行ってきなよ!!
風間くんだって、きっと鈴の事を待ってる」


「うん、そうだよね!!
ありがとう
私晃の所に行ってくる」


「うん」



そして私は、机に頬杖をついている晃の元に向かった。



「晃…」


「おう、鈴か
遅刻しなかったんだな
良かった」


「あのさ」


「ん、何?」


「桜道、桜道に行こうよ!!!
二人でお弁当作って、ね?」


「そうだなー
行こうと俺もずっと思ってた
大切な人と一緒に行きたかったから」


「私も!!
それじゃあ、いつにする?」


「今週の日曜日にしよう」


「そうだね
美味しいお弁当作ろうね!!」


「あぁ、楽しみだよ」
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