キスに秘められた大粒の涙
先生は少し落ち込みながらも、授業が終わった。

私はチャイムが鳴った直後、先生の元に走り出す。

先生は女性だから、私がフォローしてあげないと!
一瞬で頭の中でそう思ったから。


「先生」


「あら、水川さん
授業で聞きたいことでもあった?」


先生があまりにも優しすぎて、何だか悲しくなった。


晃にあんなこと言われて
落ち込んでいるはずなのに…

生徒の前では、明るい先生。

何だかすごいなぁ~

ものすごく先生を尊敬します!!!


「違うんです、先生
晃のことでちょっと…」


「晃って、風間くんのことね!!
いいのよ、別に気にしてないから」


「晃が先生に強気な態度を取ったことは謝ります
だけど、晃は普段優しくて…」


「それは先生でも分かるわ
ありがとうね!!水川さん
それにしても、風間くんのこと好きなの??」


「先生、それは」


「あはは、そうよね~
先生も応援してるから、頑張って!!」


「先生も頑張ってください!!」


「何々?恋愛とかー??」


「先生って結構乙女なんですね」


「こう見えて私、もう26よ
そろそろ相手見つけないと、お見合いさせられちゃうから

あ、そろそろ行かないと!!
この話はまたゆっくりしましょ」


「はーい」


先生は大慌てで走って行った。
途中で、プリントを落とす姿を目撃して
取るのを手伝おうと思ったんだけど、先生とてもウキウキしてる。



だってそこには…



学校中噂になる、イケメンの先生がいたから。




もしかして、恋に発展!?



そうだと嬉しい!!!
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