キスに秘められた大粒の涙
そして我に返ると、涙を堪えたまま
リビングの椅子に腰掛ける。


晃はもう夏海さんの手元に行っちゃったんだよね。

別れるなら、別れるってはっきり言ってくれれば良かったのに…

あまりにも素っ気ないよ。


それ以前に晃からしてみれば
私なんか、付き合う対象じゃないってこと!?


じゃあ、何で私と付き合ったのよ!!!


遊び?


遊びなんて、許さない。


今私の頭の中では、怒りと悲しみでいっぱいになっていた。
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