キスに秘められた大粒の涙
「俺には加減ってのがないんだ」


「はぁー?女の子いじめてるのと一緒じゃん!!」


「俺がいついじめた?」


「私はどうなのさ~」


「えっ、鈴?」


「急に家出ていくし、夏海さんと付き合うし、一言くらいあってもいいんじゃない?」


「それは仕方ないというか」


「仕方ない?それだけで解決する話?
私、晃のこと嫌いになる所だったんだよ」


「それはもういいじゃん
済んだ話なんだから」


「じゃあ何で今日来たの?
来なければよかった」


「鈴と会って話したかったから」


「私、晃と話すことなんてないよ?」


「俺にはある」
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