キスに秘められた大粒の涙
「お待たせ」


「晃!!じゃあ行こっか」


「あぁ、それにしても今日は楽しかったな」


「皆キャーキャー言って騒がしかったね」


「水川さんは、進路先どうするの?」


「私、大学に行くの
風間くんは?」


「俺、水川さんが大学に行くなら
俺も一緒に行くよ」


「え、それ本気?」


「もちろん本気」


「でもなんで?」


「それは言えないよ
桜道に着いたら、こっそり教えてあげるから」


「うん」


学校から歩いて20分経った頃、桜公園の看板が見えた。


「着いたんだな」


「そうだね」


「懐かしいな、この公園」


「見覚えあるの??」


「微かにだけど、確か誰かと来た気がする」



それはきっと私だ!!!
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