キスに秘められた大粒の涙
ぱっと辺り一面黄色い光で一杯になる。

そして二人の美しい天使が舞い降りてきて、晃のおでこに笛を当て吹くと

幻でも見たかのように、ささっと消えていく。



「風間くん大丈夫?」


「あれ、鈴?
なんで俺のことを風間って呼んでんの?」


「記憶戻ったの?」


「記憶ってなんのこと?」


「ううん、何でもない」


「キスするか!久々すぎるよな」


「え…」


「いいだろ?恋人なんだから」


私は断りようがなく、晃がキスを交わしてきた。





それからもずっと私達のいとおしい時間が続く。
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