キスに秘められた大粒の涙
よなよな夜道を、見知らぬイケメンと一緒に、歩幅を合わせながら歩いてる。
二人の静寂な空間が続き…
ちょっとばかし心が痛い。
私人見知りが激しいから、何話せばいいか分からないし辛い。
せめて名前くらい聞いてみようかな?
「ねぇ!名前なんて言うの?」
「俺の名前は風間晃だ
呼び捨てで構わない」
″風間晃″かぁー。
でも、いきなり呼び捨てで呼ぶなんて、気恥ずかしいよ。
「私は水川鈴だよ!!
よろしくね」
「よろしくね?お前ふざけてんのか」
ふ、ふざけてる!?
風間さんのネジのピントが、ちょっと所かずれすぎてる。
「何でそう思うの?
ふざけてないよ」
「俺は、お前と友達になれない
ましてや恋人にもなれない
だから、お前の夢が叶った時は、俺もいずれ………」
待って!!
友達や恋人になる気なんて、さらさらないし…
今日会ったばかりなのに一方的に話を進めて、何様のつもりだろう。
でも…
いずれの意味が知りたい。
「いずれ、何?」
「何でもない
黙って俺に付いてこい」
軽く風間さんに受け流されたみたいだけど…
私の夢が叶った時…
風間さんはどうなっちゃうの!?
私の夢って何だろう。
この落ちぶれた世界から抜け出すこと?
それとも幸せを手に入れること?
一気に辺りはシーンと静まり返り、木々達ががさがさと
枝を揺らし、新緑の葉を揺らし、私に何かを伝えようとしているみたいに聞こえる。
私は自然が大好き。
木達が話している会話などは、幻でも見ない限り
聞こえるはずはないけど、ただ、感じるんだ。
風とともに
敏感肌をすり抜けるように…
二人の静寂な空間が続き…
ちょっとばかし心が痛い。
私人見知りが激しいから、何話せばいいか分からないし辛い。
せめて名前くらい聞いてみようかな?
「ねぇ!名前なんて言うの?」
「俺の名前は風間晃だ
呼び捨てで構わない」
″風間晃″かぁー。
でも、いきなり呼び捨てで呼ぶなんて、気恥ずかしいよ。
「私は水川鈴だよ!!
よろしくね」
「よろしくね?お前ふざけてんのか」
ふ、ふざけてる!?
風間さんのネジのピントが、ちょっと所かずれすぎてる。
「何でそう思うの?
ふざけてないよ」
「俺は、お前と友達になれない
ましてや恋人にもなれない
だから、お前の夢が叶った時は、俺もいずれ………」
待って!!
友達や恋人になる気なんて、さらさらないし…
今日会ったばかりなのに一方的に話を進めて、何様のつもりだろう。
でも…
いずれの意味が知りたい。
「いずれ、何?」
「何でもない
黙って俺に付いてこい」
軽く風間さんに受け流されたみたいだけど…
私の夢が叶った時…
風間さんはどうなっちゃうの!?
私の夢って何だろう。
この落ちぶれた世界から抜け出すこと?
それとも幸せを手に入れること?
一気に辺りはシーンと静まり返り、木々達ががさがさと
枝を揺らし、新緑の葉を揺らし、私に何かを伝えようとしているみたいに聞こえる。
私は自然が大好き。
木達が話している会話などは、幻でも見ない限り
聞こえるはずはないけど、ただ、感じるんだ。
風とともに
敏感肌をすり抜けるように…