キスに秘められた大粒の涙
無事遅刻することなく、学校に着いた私は、静かに席に座ってあくび混じりの背伸びをした。


額からは微量の汗がどっと流れ落ちる。


「鈴ーおっはよー!!!
ねぇ、聞いた?
今日イケメン君が転校してくるんだって~!!
他の女子達めっちゃ、廊下でキャーキャー騒いでるよ
一体どんな人なんだろうね?」


私に話しかけてきたのは、佐藤彩那(サトウ アヤナ)17歳。


長髪の真っ直ぐなストレートに、アレンジメントを加え
学校にはコテで巻いてきてるらしい。


彩那の二重でイルカみたいな愛らしい瞳が私は好き。


身長も、165センチ以上はあるし…

私が158センチだから、身長差が激しいけど、モデル並のプロポーションを保っていて、いつも私は羨ましがってる。


彩那は昔、こう見えても
モデルの卵だったんだよ!?

今はモデルの仕事も辞めて、自分の将来の為に勉強するみたいだけど…。


そんな彩那は、ものすごく私には心を許しているから何でも話せる仲。


私もバリバリ心を許しているよ。


三年間同じクラスだから、運命的な出会いを果たした私達。

何かと頼りにしてますよ

あ、や、な!!!
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