キスに秘められた大粒の涙
「初めまして
風間晃です
宜しくお願いします」


そう甘いボイスで言った晃は、深くお辞儀をした。


クラスが一致団結して
拍手と歓声が鳴り響いた。


「こちらこそよろしくー」


「よろしくな」


「仲良くしようぜー」


男子達も乗り気のご様子。


「風間は、青柳の隣の席な
空いてる席が、風間の席だ!!」


晃は、先生の話を聞くなり
空いてる席に向かって歩き、自分の席に堂々と座る。



晃の席は、窓側から一列目の一番後ろ。


当の私は、廊下側から二列目の一番後ろの席である。





う~ん、晃の顔を見るには、ちょっと見ずらいかも。
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