愛してる。とか言わないで
「亜美佳…走れ!!」



俺は亜美佳の腕を引っ張った。



亜美佳は、俺の顔を見て走り出した。



あの男が追って来るような気がして…



駅前でとりあえずタクシーに乗り込もうと考えた。



駅が見えたところで、亜美佳はバテてしまった。



「ちょ…ちょっと待って」


俺はふらつく亜美佳の肩を抱き、タクシー乗り場へと急いだ。



タクシーに乗り、亜美佳の実家へと向かった。



「亜美佳…大丈夫か?」



亜美佳の背中を擦ると、本当に大丈夫か…と思うほど痩せているのを感じた。



< 104 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop