愛してる。とか言わないで
一番苦しい時に、莉子を突き放して…



亜美佳も大事だけど、莉子だって…



大切な人なのに。



莉子はいつまでも側にいてくれると…



莉子の気持ちは変わらないと…



根拠のない自信と思い込みで莉子に甘えて傷つけていたんだ。



亜美佳からの電話にとても出る気になれなかったが…


「はい…」



出てしまう自分が憎い。



「友也…また実家にまで迎えに来ちゃった…どうしよう。赤ちゃん守るためには行かない方がいいよね…どうすればいいかわかんないよ…」



婚約者への恐怖心からか、声が震えている。



< 128 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop