愛してる。とか言わないで
「亜美佳。俺はもう行ってやれない…。亜美佳は何を守りたいの?自分?それとも子ども?」



亜美佳は黙り込んだ。



「亜美佳、自分の子どもを守れ。亜美佳のことは同じように、親が守ってくれる…。俺はずっと亜美佳と一緒にはいられないんだ。だから、自分の力で生きろ。亜美佳の人生なんだから。自分が思う道を、前の亜美佳みたいに堂々と歩いてくれ…」



俺は鼻声になりながら亜美佳に伝えた。



冷たいと思うかもしれない。


でも、亜美佳には亜美佳らしく自信満々に、大胆に生きて欲しい。



俺が長い間憧れ続けて来た亜美佳らしく。



亜美佳を信じてるから…



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