愛してる。とか言わないで
「大丈夫…?」



覗き込まないでよ…



顔見たらもっと好きになっちゃう。



「なんか嫌なことあった?」



こいつ本気で聞いてる?



鈍いのか、言わせたいのか…


どっち?



「何でもない。ちょっと疲れただけ」



私は泰輔から目をそらして言った。



この人、癖なのかな…



人の目をまっすぐ見て話すの。



それ…やめてくれないかなぁ…


落ち着かない私は、泰輔に部屋に帰るように言った。


でも…



「いや…でも…置いて行けないよ」



あんたが原因なんだから…


「部屋戻って!!」


目をそらして少し強く言った。



< 139 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop