愛してる。とか言わないで
「なんで…」



泰輔の胸に顔を埋めた。



「泰輔に彼女いるって知ってショックだったんだよ…好きになりかけてたから」


泰輔の鼓動が早くなる。



「早いうちに忘れようって思ったから、帰ろうと思ったのに…。こんなことされたら、好きになっちゃう…」


迷惑でしょ?



困るでしょ…?



「那美ちゃんに会えなくなるのは嫌だって思ったんだ…。だから追ってきた。俺、勝手だけど…そう思っちゃったから」



そんなこと言わないでよ…


そんなこと言われたら、もう気持ち抑えられなくなる。


泰輔の顔が近づいてきて、キスをした。



それが全ての始まりだった…




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