愛してる。とか言わないで
そう言って部屋を出た。



苦しい…



苦しい…



きっと罰が当たったんだ。


彼女がいる人に手なんか出したから。



こんな私には、普通に恋することも許さないのか…



涙が溢れ出した。



私だけを見て欲しかった…


愛されたかった…



何の不安も感じずに、安心して抱かれたかっただけ…


私だけを見てくれる人に。



でも、それは違ってた。



それは、泰輔にして欲しかったんだ…



泰輔じゃなきゃダメなんだ。



泰輔が本当に好きだった…


愛してた…



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