愛してる。とか言わないで
要先輩は殴られたせいか、右の頬が赤くなっている。


「お前も謝れ!」



慶太が要先輩に強い口調で言うと、要先輩は立ち上がり頭を下げた。



「ごめん…」



私は昨日のことを思い出して、体が震えた。



青ざめている私に気づいた泰輔は、要先輩の胸ぐらを掴んだ。



殴ろうとした瞬間…



「やめて…」



私は泰輔を止めた。



「でも…」



泰輔はなぜか怒っているし、涙ぐんでいる。



「どうして泰輔が泣いてんのよ」


力が抜ける。


この状況も今いちよくわからないけど…



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