愛してる。とか言わないで
「泰輔…」



泣いてる私の涙を、泰輔はそっと拭ってくれた。



そして、要先輩に向かってこう言った。



「那美はな…お前ごときが抱けるような女じゃねぇんだよ」



たとえ浮気相手でも…



二番目でも…



泰輔が大切に思ってくれてる。



そのことが嬉しかった。



それだけで幸せ…



泰輔は、さっきまでの恐い顔から、急に優しい顔になって…



私にキスをした。



< 185 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop