愛してる。とか言わないで
私が友也と付き合い始めたのは3ヶ月前。

友也は私の1コ上の高校3年生。


いつも明るく、可愛く、サービス精神旺盛な、光輝先輩の横で無口でいつも無愛想なのが友也。



私は、明らかに人気者な光輝先輩よりも、いかにも絡みにくそうな友也が気になった。



背が高くて、クールな顔立ちとその無愛想な感じが私を夢中にさせた。



とは言っても、友也を狙ってる人はたくさんいて、争奪戦に勝ち抜いていく為に図太い神経を身に付けた。


何を言われても気にしない…


周りの目なんて気にしない。


私の目に映るのは友也だけ。


そんな私を、気に食わない人なんて多いだろう。

「あんた、ウザイんだよ。友也の周りチョロチョロしてさぁ」


なんて、体育館裏に呼び出されて女子の集団にあれやこれやと責め立てられる。

体育館の裏ってほんとに呼び出し場所とかになっちゃうんだ…


私は、このベタな感じに笑えた。

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