愛してる。とか言わないで
「噂になってるよ、お二人さん!」



笑いながら近づいてきたのは千夏。



「光輝先輩、やったね!」


どういう意味…?



「ありがとね、千夏ちゃん」


なんでこの二人こんなに仲良さげなの?



「まぁ、日向のことならなんでも聞いてよ」



この二人…グルなの?



「千夏…あんた何話したの!」



追いかける私から千夏は笑いながら逃げて行った。



「俺は、日向が日焼けしても、髪が短くっても日向が好きだよ」


全身から汗が…



「千夏に聞いたの?」



怒った顔で言った私の顔を優しくつっついて、にっこり笑う。



「日向ちゃんがソフトボールに励んでたのを、野球部の光輝くんは見てたんだよ」


そう言った。



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