愛してる。とか言わないで
莉子はチラッとこっちを見て、また顔を向こうに向けた。


莉子にゆっくり近づきながら、


「告白してくれた子に対して冷たくできないのは…そのせいで莉子に何かあると困るからだよ」


莉子の髪をそっと撫でた。


あの告白の後の話をした。


友達でいいと言った女の子に、

「彼女は関係ないんだけどね。ただ、俺が彼女以外の女の子に興味ないんだよ。つまらない事で彼女を不安にさせたくないからね」


そう伝えると、


「そうですか…わかりました。でも…何ていうか、彼女さんがうらやましいです」


そう言って遠くで見守ってた友達のところに駆けて行った。
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