愛してる。とか言わないで
季節はすっかり秋…



私は一人で学校を出ようとした時、楓の姿が目に入った。



楓と…1年生の女の子。



女の子はうつ向いて真っ赤な顔をしている。



楓は何か困ったような照れたような顔で、その女の子に何か言った。



女の子は楓を見上げて、嬉しそうに笑った。



告白…?



あの様子じゃ楓はあの子と…



付き合うのかな。



私は、嵐のように心がかき乱れるのを感じた。



面白くない…



私はまるで子どものように腹の立ちすぎで涙ぐんだ。


全く自分勝手な話だと、自分でも呆れた。



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