愛してる。とか言わないで
付き合って3ヶ月。

放課後は友也と過ごすことがほとんどで、時々友也の部屋にお邪魔する。


部屋の中、二人きりだと友也は学校より少しだけ私に興味を示す。



「ねぇ、友也」


ベッドの上で寝転がって雑誌を読んでいる友也の隣に寝転がる。



猫のようにすり寄ると、友也が雑誌を読むのをやめて私の肩をそっと抱く。



高い友也の体温…



「ん…?」



返事する友也の顔を見上げた。



「私のこと好き…?」


私の言葉に、友也は黙り込んだ。

友也の顔をじっと見る私に根負けして、


「うん…」


とだけ言う。




「じゃあ、愛してる?」



この質問に、友也は未だに1度も答えたことはない。



懲りずに聞く私を見て、小さくため息。


また雑誌を読み始める。
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