愛してる。とか言わないで
「行ってあげて…。亜美佳さんには友也しかいないんでしょ?私は…私は友也がいなくても大丈夫だから」


友也は一瞬何か言いかけて言葉を飲み込んだ。



「友也…ごめんね。私は友也が大切に想うものを同じように大切にはできないよ。そんな私と一緒にいても苦しいだけだよ…私も苦しい」



友也は少し涙目になった。


「ごめん…最後まで、莉子に甘えてごめん…」



その言葉にはたくさんの意味が含まれていること…



今の私にはよく理解できた。



「友也が大好きだった…今までありがとう」



私はそう言って、走って映画館を出た。



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