愛してる。とか言わないで
「あーあ…」



友也と別れて1ヶ月。



次の恋に行けるはずもなく、未練という渦の中で私は暮らしていた。



また誰かを好きになることなんてあるのかな…



2階の校舎からぼんやり外を見ていた。



楓が自動販売機でジュースを買っているのが見えた。


楓…


あれから話してないなぁ…


楓が缶ジュースを開けた瞬間、中からジュースが吹き出して、楓の顔にかかった。


「ぷっ。ダサっ…」



私は楓を見て笑っていると、楓と目が合ってしまった。



「笑ってんじゃねーよ」



下から楓が叫んだ。



私は、久しぶりの楓の声に、笑顔に嬉しくて笑った。


「楓!それ一口ちょうだい!」



そう言って、下へ降りた。


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