孤独な黒猫. I need you....

危険


「え……」



上を見上げると拓也が目の前にいた。



笑顔だけど、今の状況にとっても釣り合わないからすごくこわい…。



それに笑顔だけど、口元は少しひきつっているし、目が笑ってないから安心できない。



朝まで、信用していた人なのに、今では信用するどころか、嫌悪感や恐怖そのものに感じ取れる。




「…あ~いかちゃ~ん?」



こわい…こんなの拓也じゃない…




私が口を聞けないでいると拓也は



「…まぁ、どんな理由であろうと…」



頭に激痛が走る。




持ち上げられているのだ。



髪を掴まれて。





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