孤独な黒猫. I need you....

「…まったくわかんないようだね。」





拓也の顔が寂しそうになる。



「あのね、俺の母さんはね愛夏ちゃんの勤めている会社の社長…だったんだ。」




「…?」



「まぁ、これだけじゃわからないか。」




そりゃわからないでしょ…




「俺の母さんは社長の座を無理やり引き下ろされたんだ。」




「…君のお母さんにね。」



「…え?」
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