伯爵令嬢の結婚
立派な扉の部屋が見える。おそらくあそこだろう。


私達がそれに従い進もうとしたところ、私だけやんわり止められる。


不思議に思っていると…



「リリス様はあちらの部屋に。ラザフォード公爵様がお待ちですので。」



?!



どういうことか尋ねようとしたとき、父様にぽんと肩を叩かれた。



「では、私は先当主様がたに挨拶をしてこよう。リリス、決して失礼のないようにね?」



(ええぇ……)
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