伯爵令嬢の結婚
あのときの言葉を思い出しながら言う。


「ええ。私も貴女には基本的に干渉しないわ。」



分かっているならいい、という風に旦那様は再び馬車の外へと顔を向けた。



そうこうしているうちに馬車はラザフォード邸に到着してしまう。



先に降りられた旦那様の後に続いてラザフォード邸へと入った。

すこし進んだところで旦那様がこちらを向く。



「これからここが貴女の部屋よ。好きなように使ってくれてかまわないわ。」
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