伯爵令嬢の結婚
(?何か私失礼なことでもしたかしら?)



身に覚えがなさすぎてリリスは首を傾げる。



そんなことを考えていると、突然青年がこちらに向かって近づいてきた。




近くで見ると、青年の端正さがよく分かる。中性的な面立ちに、聡明さを感じさせる瞳。


旦那様には敵わないだろうが、これはご令嬢たちが放っては置かないだろうなとぼんやりリリスは思った。




「貴女が、リリス・レヴァイン?」
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